愛犬が犬に咬まれた

愛犬が犬に咬まれてしまった時の、飼い主のブログ。

<大怪我から3日①>飼い主の生き様が表れる

 

今日の面会は、夜の予定。

ローマに早く会いたい。

早く夜が来るためには色々と忙しくしていた方が良いのはわかっているけれど、

何かをする気分にはまだなれない。

 

どうしてこんなことが起きてしまったのか、何度も考える。

動物だから、万が一のことがある。

温厚なラブラドールが人間の乳児を襲い殺してしまっただとか、

そんな事件もたまに報道されるのだから。

 

飼い主側に問題はなかったのか?

 

咬んだ犬は、北海道犬

私は大の動物好き、犬好きで、犬種についても一通りは知っている方だ。

でも、北海道犬についてはよく知らない。

 

北海道犬 性格」

ネットでこんなキーワードで検索してみる。

飼い主に忠実、ソフトバンクCMのお父さん犬、温厚…

こういった説明が多く見られる一方で、こんなことも沢山書かれていた。

気性が荒い、獰猛、凶暴、ずば抜けた身体能力、熊狩り…

なんてことも書かれていた。

 

当然ながら、犬種特性だから良いことも、怖いことも、両方書いてある。

でも、「熊狩り」なんてキーワードは、犬種特性の説明でも早々見るものではない。

 

・・・管理方法に決まりはないのか?

 

ふと疑問に思い、さらに調べ続けると、北海道犬専門家のHPにたどり着いた。

しかし、管理方法までは記載されていない。

 

であれば、直接問い合わせれば良い。

 

すぐに記載の番号に電話をかけてみた。

今回の出来事について説明し、

北海道犬やその正しい管理方法について理解したいため詳細を教えてほしいと伝えると、

快く応じてくれた。

 

その方の話によると、

・絶対に繋いでおく、もしくは適当な広さの檻に入れなければならない

・高い塀を作らない限りは、敷地内でも絶対に放し飼いにしてはだめ

・ドッグランも合わない

北海道犬は、普通のトレーナーは受け付けてくれない

・気性の荒い原始的な猟犬であるため、専門的なトレーニングによるしつけが不可欠

・熊狩りの訓練を受けている犬もいる

 

電話を切った後、考え込んでしまった。

 

先方は、こうしたことを十分に認識した上で、適正なしつけ・管理をしていたのだろうか?

北海道犬に対応している訓練士によるしつけを、しっかりと受けさせていたのだろうか?

 

今更こんなことを言ったって、起きてしまったことは変えられない。

でも、先方の飼い主としての「責任感」はどの程度なのだろう・・

 

動物だから、万が一のことが起こり得る。

動物を飼う以上は、それを常に頭の中に入れて生活する必要があるはずだ。

動物だから万が一のことが起こり得るが、それが決して起きてしまわないよう、

十分なしつけ・管理をする義務が、飼い主にはある。

 

先方のご主人は、私が病院へ駆けつけた時、

その犬を、いつもは大人しくて普段は咬まれる側なのだと、そう言った。

奥様も、輸血の件で初めてお会いした時、同じようなことを言っていた。

 

そんなのは通用しない。

犬は、悪くない。

飼い主の怠慢だ。

「動物だから何があるかわからない」ということは事実である。

だからこそ起こしてはならず、起こしてしまわないよう、管理する義務がある。

にも関わらず、こんな出来事を起こしているということは、飼い主の怠慢だ。

そして、こうした時の場面場面、一言一言に、その飼い主の生き様が表れる。

 

この被害が、もし、ローマではなく人間だったら、その犬はどうなっていただろう?

そんなの、言わなくたって、常識的な人間なら誰だってわかる。

 

「うちの子は、いつもはおとなしい子なんです」

「この子は、普段は穏やかな子なんです」

 

先方は、もう二度とそんなことを口にすることはできないはず。

「うちの子は、一度よその犬を殺しかけているんです」

これが、紛れも無い1000%の事実なのだから。