<大怪我から23日/退院から17日>心配していたローマの心
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<食事>朝・夜(ともにドライ+鯖)、
<排尿>6:40、6:50、7:00、17:00、20:30、22:00
<排便>7:00(8cm)*スムーズ
<散歩>500m程度
<様子>
■外に行っても自分から歩こうとはしない。離れたところへ連れていき、
「帰ろう」と言うと積極的に歩く。外に対する漠然とした恐怖感があるのか。
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「おでかけしようか!」と言えば、尻尾を振って目を輝かせる。
しかし、いざ外へ出て「よし、行こう」と言うと動かない。
何分でも、そこに立ち止まって動かない。
抱きかかえて少し離れたところへ移動し下ろすと、
家の方に向かって前のめりに歩き出す。
これは、明らかに心因的な問題だ。
どのお医者さんに聞いても、
「あれだけのひどい傷でしたからね」
「よく助かったと思うくらいに、死にかけているわけですからね」
口を揃えて、みんなこう言う。
あの日の朝、いつも通りに夫と家を出て、いつも通りに歩いていた。
お散歩コースはいくつかあるけれど、
過去に何度も歩いているその道を、ただただいつも通りに歩いていた。
いつもと同じ朝。
いつもと同じ朝のはずだったのに、あるお家の前を通った時、
ノーリードで中型犬がローマに襲いかかってきたのだ。
あんなにもひどい傷を負い、ひどい痛みを感じ、
出血はほぼ丸一日止まることなく、
生きられるか、死んでしまうのか…。
本人とお医者さんの努力の甲斐もあって命はつながったけれど、
その後も痛みに耐え、不自由になった左前脚をかかえながら立ち上がった。
感染症も患い、熱も出し、食事もとれず、
3週間経った今もなお、首に包帯を巻き治療に通っている。
大好きなソファにピョンと飛び乗ることもできず、
大好きなおやつをもらいに駆けることもできない。
常に、不自由な左前脚を気にしながら行動する。
いつもの伸びも、身震いも、前のようにはできない。
「おでかけ」「お散歩」。
その言葉には、ずっと前から最高に楽しい記憶が重ねられてきた。
しかし、あの日を境に、大きすぎる恐怖感がそれをしっかりと覆ってしまった。
どの方向にも、たっぷりの裾を持たせて。
ローマ自身は、何が起きたのかはきっと良くわかっていないだろう。
だから、その言葉を聞いて、
これまでの楽しい記憶と、漠然とした大きすぎる恐怖感とが、
正体不明に一気に襲ってくるのだと思う。
これから体力回復のためにリハビリを頑張ることになるけれど、
それ以上に、ローマの心のケアに力を入れたい。
ローマはあと4ヶ月で13歳になる。
残された数年の時間を、
恐怖や不安といったネガティブな感情をできる限り感じずに生活できるよう、
ローマの心を大事にしたい。